日本語教師の役割としては、外国人に正しい日本語を教えること。特に、仕事を求めて日本に来る外国の人に日本語を教えることが一般的にです。
ただ、海外で日本語教師として働く目的として、日本に興味がある外国の人に日本語を教えるだけではなく、海外在住の子どもに日本語を教えるという役割もあります。
特に海外で生まれた子どもは日本語に触れる機会が少ないので、どうしても親との会話だけに限られてしまいます。なかには将来、日本に行って生活をすることがあるかもしれません。
そこで、今回は「【海外在住の子供に日本語教育を】海外で日本語教師が求められる理由」をご紹介します。
日本語教師は海外在住の子供に日本語教育をする役割もあります
日本語教師は外国人だけでなく、海外現地の日本の子供達に日本語を教えるという道もあります。
近年、海外移住をする日本人は増加傾向なので、ますますこの需要は増えていくと思います。
大体どこの国にも、日本語補習校、というのがあり、そこでの求人のほか個人でやっている塾などにも仕事がある場合があります。
日本語だけ教えるのではなく、日本での受験に向けて、数学や英語の文法なども教えるところも多いです。
この場合は、特に日本語教師としての資格がいらないところも多いと思います。逆に受験経験や塾で教えた経験のほうが求められそうです。
ただ、日本語教師の資格を持っていれば、日本語(国語)を教える際のスペシャリストとしてみてくれるかもしれませんね。
ニュージーランドの日本語補習校は、残念ながらビザをだす求人がなくなってしまったようです。
ちょっと前までは日本語補習校でのビザ取得ができたので、フラットメイトにビザをだしてもらって先生をやっている方がいらっしゃいました。
日本語教師には日本の文化を外国人に伝える役割もあります
一昔前までは、特にアジアを中心に良い給料を求めて日経会社に入るために日本語を学んでいる人が多かったです。
ところが最近では、経済でも中国にも抜かれニュージーランドなどでは外国語教育は中国語を選ぶようにという流れになってしまいました。
それでもまだ台湾などでは根強く日本語教育が盛んです。
あとは、就職や仕事のためではなく、アニメなどのサブカルチャーや合気道などの文化的なことに興味をもち、日本語を学びたい外国人が増えているようです。
私が教えていた時もアニメだ、戦隊モノだ、ゲームだ、書道だ、合気道だと、色々な興味を持っている生徒さんたちがたくさんいました。
それぞれに対応していくのは結構時間のかかる作業なのですが、未知の世界のことを知ることができて楽しくもありました。
今後、この流れはますます増加していくと思います。
海外で日本語教師が求められる理由まとめ
今回のコラムでは、「【海外在住の子供に日本語教育を】海外で日本語教師が求められる理由」をご紹介しました。
日本語教師の役割は主に外国の人に正しい日本語を教えることですが、海外では日本の文化を伝えるという側面もあります。
特に、海外で生活している子どもが祖国である日本に興味を持って来日してくれる日が来るかもしれません。そのためにも海外在住の子どもに日本語を教えるというのは大切なことなのです。