こんにちは、元日本語教師のかぴらぶです。
今日は、日本語教師に向いている人とは、一体どんな人なのかを考えてみたいと思います。
親切心・忍耐力のある人
日本語教師に一番必要なのは、まず親切心と忍耐力だと思います。
というのも、やっぱりすごい初心者の人を教えるにもある程度話せる人に教えるにも、相手が何を求めているのか推測できるのがとても大事になってくるんですよね〜。
だから、いつも親切心をもって人と接することのできる人が向いていると思います。
あとは、生徒さんたちが間違えてもつっかえても、じっと根気強く待って、また教え直さなければなりません。
だから忍耐力のない人も、日本語教師には向いていないと思います。
私はごく初級の生徒さんに授業が終わった後、「先生の忍耐力に感謝します」と英語で言われたことがあります。
それが仕事なんだから、気にしなくていいんだよ〜と笑って言ったのですが、やはり忍耐力は必要ですし、それなりに授業後にどっと疲れはでます。生徒さんの笑顔が元気の源になりますけどね☆
教えるのが好きな人〜生徒さんたちからも学べる人
教えるのが好き、というのも重要な要素です。
あとは、生徒さんの側に立って、何がわからないのか、どういった場面で使える日本語を学びたいのか、ということを把握するのも大事です。
そして、生徒さんたちをただの「教えられる人」とみなすのではなく、「何かを教えてくれる人」と捉えるのも大事かなと思います。
相手はもう成人に近い大人なので、教えているうちに教えられることもたくさんあります。
その国の文化だったり、その生徒さんのパーソナリティだったり。
そういう教えられることに敏感でいることも重要な要素かと思います。
相手ももう成人に近い大人なので、子供扱いしていては生徒さんの側からも不満もでてきやすいです。
論理的に考えられる人〜文法の説明に役立つ
あとは、普段何気なく話している日本語を文法的に理解しなくてはいけないので、論理的に考えて説明できるというのも大事な素質だと思います。
私は実はこれが苦手で、活字中毒で文章は味わって読むものだと思っていたので、この文章が文法的にどういった構造になっているのか?と考えるのは、なかなか大変でした。
なので英語で解説してある日本語文法の参考書を読み込んで、授業に臨んでいました。
向上心のある人
日本語教師の授業に、「これで終わり!」という完成形はありません。ベテランの先生でも、常日頃からアップデートを重ねて、よりわかりやすく生徒さんのためになる授業への準備に余念がありません。
そういう方々と一緒に働くのですから、向上心のない日本語教師はいずれ生徒さんからも信頼されなくなっていくと思います。
よく大学などでも、「あーあの先生は毎年同じ授業をしているから、テスト対策をあげるよ」なんて先輩に言われたものですが、
そういうことをしていると、多分日本語教師は務まらないと思います。常に日常生活にも教材になるようなものはないかと目を光らせ、教材を準備しておくことが必要とされます。
それを楽しめる人が、日本語教師に向いている人だと言えるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日本語教師って、かかる準備の割には、待遇がまだ追いついていない感は否めないのですが、だんだんとよくなっているという話もよく聞きます。
ここで、国家資格化が見えてきたので、よりいっそ待遇もよくなっていくことでしょう。
ただ日本語教師の先生方は、概ね「待遇」よりも「やりがい」の方に重点をおいている方が少なくありません。
そういうある意味でのボランティア資質も日本語教師に向いている要素なのかもしれませんねん。
何かの役にたてたのなら幸いです♪