【日本語教育能力検定試験】教育実習と模擬授業はどうする?

日本語教育能力検定試験に合格しても教育実習と模擬授業はどうするか心配な人向けです。

日本語教師になるために養成講座ではなく、日本語教育能力検定試験の合格を目指したいな。ただ、模擬授業や教育実習をしていないけど、働けるのでしょうか。
はづき
就職のための面接通過が難しいので、個別に模擬授業や教育訓練だけの講座を受講をするのをおすすめします。

日本語教師になるために、多くの人が日本語教育能力検定試験の合格を目指しています。

ただ、養成講座を受講せず、試験の合格のみを目指している人にとって心配になるのが実習ができないこと

例えるなら、車の免許は持っているけど、実際に運転ができないペーパードライバーのようなもの。

では、試験の合格を目指す人は教育実習や模擬授業はどうすればいいのでしょうか?

そこで、今回は「【日本語教育能力検定試験】教育実習と模擬授業はどうする?」をご紹介します。

目次

日本語教育能力検定試験の合格で働ける?

結論は、教育実習などを経験がなければ採用されることは難しいでしょう。

そもそも未経験では就職のための模擬授業テストを通過できないと思います。

但し、職歴で学校での教員経験や塾などでの教務経験があれば考慮される可能性はありますね。

試験合格のための通信講座などのテキストやDVDなどでは「授業のやり方」が文章で書いてあります。

ただ、その文章を読んだだけでは具体的な授業の流れは浮かんでこないのは当然です。

もう既に授業を知っている経験者が読めば、「ああ、ここは、授業のあの部分について言っているんだな」ということがイメージできます。

では、試験の合格者が日本語学校で働くにはどうすればいいのでしょうか?

教育実習や模擬授業だけを受ければいい!

結論から言うと、検定試験の合格者は教育実習や模擬授業だけを受ければいいと思います。

個人としては、「実習」をせずに本番の授業に臨むということは考えられません。

では、どこで受講するばいいかというと、実は日本語学校のなかには教育実習や模擬授業だけを受講できる講義が開講されていることがあります。

そんな状態で授業をするのは、大金を払って留学している学生たちに失礼だと思うからです。おそらく、授業をするご本人も不安に感じるでしょう。

面接に受かるための模擬授業というよりは、日本語教師としての姿勢として訓練がどうしても必要になります。

そのため、教案指導から模擬授業を指導してくれる講座を受講することには大いに意味があります。

しかも、検定試験の合格に加えて教育実習や模擬授業の経験があることがアピールすれば就職でも有利に働くでしょう。

日本語教育能力検定試験の対策講座として人気のユーキャンとアルク。2つの講座を下記のコラムで比較しているので、参考にしてみてくださいね。

教育実習や模擬授業だけの講座の選び方

現在、「実習」のみのコースを設けているところがどのくらいあるかは、学校ごとに調べないと分からないのが実情です。

ただ、実習のみを選ぶ際のポイントは、以下の6つです。

  • 通学が可能な学校の立地
  • 受講内容や期間、費用
  • 受講後の就職サポート力
  • 教育実習の内容
  • 教案の指導や添削
  • 学習者への指導方法

通学が可能な学校の立地

教育実習なので、そもそも通える学校ではないはないと通学ができません。但し、地方では開催されていないことが多いでしょう。

通える範囲に学校や講座がない場合には、短期間の講座を選んで現地で宿泊するというのも方法のひとつです。

受講内容や期間、費用

講座によって、内容や期間、費用がさまざまです。例えば、10万円以下で受講できる内容や30万円以上の講座もあります。

模擬授業が受けられる回数や内容をよく確認して選ぶことが必要でしょう。

受講後の就職サポート力

学校のなかには、受講後の就職サポートがついてくる講座もある場合があります。就職に不安な方は、サポートがある学校を選ぶのもありでしょう。

教育実習の内容

「実習」コースという名前になっていても、その中身は講座によって様々ではないかと推察します。

・「教案指導」の回数が多くて、実際の「模擬授業」は数回しかないタイプ

・毎週毎週全員に同じ課題が出て、短い模擬授業(導入部のみ、など)をこなすタイプ

・回(週)によって模擬授業をする人が振り分けられ、教案の指導を受けてから模擬授業をするタイプ

など様々です。

ただ、基本は「模擬授業をできるだけ多くさせてくれる講座」をおすすめします。

教案の指導や添削

教案は、最終的には自分だけが見るものです。それより大切なのは、その教案をどうやって授業に反映させるか、ということなので、そちらの訓練をより多くしておいたほうが役に立つと思います。

もちろん、教案を書くことは基本中の基本ですから、そこの指導が全くない、という講座はありません。

学習者への指導方法

最後に注意したいのは、学習者への指導の方法(文型の提示の仕方や、練習させる際の手の動きやキューの出し方など)です。

ポイントは、できるだけ汎用性のあるものになっているかどうかです。

日本語学校に付属している講座などの場合には、学校独自のやり方があって、それ以外のやり方は認めない(教えてくれない)ということも。

これだと、その学校で教えるのならいいのですが、それ以外の学校で教えることになったときに困ることがあります。

実際にはどこの日本語学校に勤めるかわからないわけですから、できるだけ、どこに行っても通用するやり方を身につけるべきでしょう。

日本語教育と英語教育の教務経験は同じ?

大学時代に英語の教育実習をしたことがある、などの場合は少しは違うかもしれません。

ただ、日本語教育の場合には、授業のやり方が、私たちの知っている英語教育などとは大きく違います。

たいていの場合、中学や高校での英語の授業は直接法ではなく間接法ですので、文法説明などは日本語で行われています。

日本で行う日本語教育は直接法ですので、日本人だとあまり馴染みがない(見たことがない)でしょう。

子供向けの英会話教室や最近の小学校での英語の授業は直接法に近いと思いますが、大人になると別ものです。

なので、英語教育の経験があるからといって、日本語を教えられるかというと難しいと思います。

420時間日本語教師養成講座との違い

養成講座の強みは、模擬授業を何度も経験できることです。

通信教育でも、ビデオなどで授業の様子が見られる講座であれば、教案を作ってみれば授業の形に持っていくことはできるかと思います。

ただ、養成講座を受けた方は、何度も教案を書き、実際の授業の練習をしているので、ある程度ポイントがおさえられているはずです。

採用する側としては、「授業のやり方は最低限の条件」というかスタートラインです。

そのため、見るポイントは「文法の分析がちゃんとできているか」「その文法にあった導入方法・例文を使っているか」「授業の展開の仕方がいいか」なので、検定合格だけでは厳しいと言わざるを得ないでしょう。

日本語教育能力検定試験と教育実習まとめ

今回のコラムでは、「【日本語教師の教え方講座】模擬授業や教育実習はどうする?試験合格を目指すなら知っておくべきこととは」をご紹介しました。

日本語教師になるための方法として、日本語教育能力検定試験の合格を目指すことは費用も抑えられるので魅力的です。ただ、模擬授業や教育訓練の経験が不足するのは否めません。

実際に日本語学校では面接の後に模擬授業を行うことが一般的なので、経験が浅いと通過するのは難しいでしょう。

そのため、日本語学校が実施している模擬授業や教育訓練だけを実施している講座を受講するのがおすすめです。

目次
閉じる