日本語教師の給料と待遇

日本語教師の給料や待遇とは?〜需要はあがっていて、段々と改善されていっています

今日は、「日本語教師のお給料や待遇について教えてください」という質問にお答えしたいと思います。

こんにちは、元日本語教師のかぴばらです。

需要は年々高まっている日本語教師の求人ですが、年金や退職金などもなく、実は待遇はあんまり良いとは言えないのが現状です。

それでは、順番にみていきましょう!

日本語教師のお給料や待遇について

日本語教師は、基本的にお給料は安めなことが多い

これは、働く学校にもよるのですが、いわゆる一般の日本語学校となると、生徒さんが東南アジアから来ていることもあり、あまり学費が高くできないので、

日本語教師のお給料や非常勤講師の時給も低めとなってしまいます。

専任になれば、日本で生活をしていけるくらいで大卒の初任給と同じくらいとなりますが、

授業の準備や生徒さんたちの生活指導みたいなこともやったり、先生たちのシフトも組んだりと、より多くの業務をこなすことも求められてきます。

だから、なんだか割りに合わないよなぁ、というのが実情を知った本音です。

日本語教師って、ボランティアの延長でやっていらっしゃる方も多いんですよね。ただ、この場合、旦那さんがいらっしゃったり、年金をもらえていたりと、経済的には困っていない方たちなわけです。

だから、独身で1人で生活費も稼がないといけない!といった割と若い先生たちには、普通の日本語学校で教えると、やっぱり仕事量に対して待遇はあまり期待できません。

なんとかならないものかなぁといつも考えてしまいます。

海外就職は、特に注意を!

海外の大学などで教える求人も多いですが、これもいわゆる「現地就職扱い」となり、お給料は他の日本人の求人に対して、低めとなっています。

これも経験を積むためだ!と割り切れればいいですが、いざ日本に年に一度は帰国しようと思うと、渡航費も貯金できない、なんてことにもなりかねません。

求人に応募する際には、よくよく待遇面もみてから、応募しましょう。

中国の大学では、住居(2LDKの大学の敷地内の寮)代+光熱費+ネット代は学校もちで、計2ヶ月分、年に2回ボーナスが出ていたそうです。

あとは、年に1回の日本への渡航費もでていたんだとか。

10年前で、お給料は、月収3600元(当時約38000円程)だったので、現地で生活して、貯金もできたそうです。

今の求人は、平均で月収7500元ぐらいなので、給料が上がっているようですね。
中国も裕福になったからでしょうか?

これなら、安心して応募できますよね。

これにも注意!お金を払って、ボランティアを斡旋する業者

あとひどいと思うのは、「お金をとってボランティア」をさせる業者も数多くいいることです。

これには、海外での実務経験が積める!といって、わざわざお金を払って、応募する人も多いのですが、欧米ではほとんど先生の補助みたいな感じで、

自分で授業を運営したり、カリキュラムを組んだりといったところまで経験はつめないと思った方がいいでしょう。

その上、見につく英語力や語学力も微妙なままだったりします。先生たちが日本語を話せるので、外国語を話す機会もあまりないからです。

このボランティアを1年ぐらいしてから、英語学校に入学し直した方と一緒のクラスになったことがありあますが、1年もやっていて、英語力が中級だったことにショックを受けておられました。

日本の日本語学校だったら、経験として認めてくれるところもあるかとは思いますが、結局は日本語教師としての資格のほうが求められると思います。

なにせ、日本の日本語学校が「直接話法」で教えるところが多いので、あまり欧米での経験があっても、そんなに重要視されないと思います。ボランティアなら、なおさらに。

あとは、日本語教師の職歴としてはニュージーランドでは全然認めてもらえないとのことでした。

欧米で日本語教師をやるのは、本当に狭き門だし、現地で大学に通ったり、日本で修士を取ったりしないと、たちうちできないので、この有料ボランティアにはほんと気をつけてください。

同じお金を使うなら、日本語教育能力試験に合格したり、「420時間の日本語教師養成講座」を取ってから、自分で海外の有料の求人に応募した方がいいと思います。

そこで、色々と日本語教師として学びながら、お金ももらえる方がいいですよね?

そうしてから、今度は日本に戻って大学院にいくなり、お金を貯めてから、海外の「日本語教師のための大学のコース」を取るなりしたほうがいいと思うのです。

(これはあくまで個人の意見です)

ただ、欧米の大学のコースは、教育学部なのか、それとも日本語教師になるためのコースなのか、国によって必要とされる条件がまちまちです。

自分行きたい国の実情をよく調べて下さい。

ちなみに、ニュージーランドだと、中学や高校で日本語教師になるには、大学のDiplomaコースを終了した後、最低でも1科目、他の科目も教えなければいけなくなりました。

つまり、中国語など外国語を教える場合以外は、英語で何か科目を教えなければいけないということです。1科目しか教えられない教師はいらない、ということですね。

それに加えて、生徒さんたちの生活指導も含まれるでしょう。

なかなか、昔と比べて、簡単にはいかなくなってしまいました。

マンツーマンのオンライン日本語教師の時給は、意外にもよい

マンツーマンのオンライン日本語教師の時給は、意外にもよいらしいです。オンラインで自由がきくので、安く抑えられているのかなぁとも思ったのですが、時給850円はもらえるらしいです。

まぁ、資格がある仕事なのに、安いといえば安いのですが、他の対面式の非常勤講師をやっても、6人くらいを相手にして、準備にも時間がかかって、時給1200円なんていうところもたまにあります。

だから、準備時間も少なくて済み、割と高い料金を払える層に教えられるオンライン日本語教師というのは、これから伸びていく分野なのかなぁと思われます。

資格を取ってはいるんだけど、未経験だという方は、ここからはじめることもできると思います。

ただ、生徒さんは突然に文法の説明とかを求めてくるので、ある程度文法などにも精通している必要があります。あとは、日本文化とアニメですね。これらを通じて、日本語を学びたい人が、世界にはたくさんいます。

突然聞かれて、パソコンの前で、あわあわしてしまうと、信用を損ねてしまいますし、とっさの対応力が求められるでしょう。

最終的には、大学のポストを狙うか、企業の授業を持つのがベター

やはり最終的にオススメするのは、大学のポストを狙うことかなと思います。これだと、だいぶ生活も安定してきて、やっと安定した仕事に就けたかなという感じになるかと思います。

これは多くの人々が狙っているので、人脈をフルに使う必要が出てきます。公募にすると、すごい数の人が応募してきてしまうので、大学側も教授の推薦みたいな人を取ることが多いからです。

あとは、きちんと儲かっている企業の出張授業を受け持つと、これも待遇やお給料が安定するかと思います。

私の知っている範囲だと、日本企業のラグビーチームの外国人に教えるとか、フィリピンからきたIT関連の仕事をしている研修生を教えるなんていう仕事がありました。

これもちょっと注意が必要で、学校を通してではなく、個人で仕事を取るのがベターです。というのも、高い授業料を取っていても、結局日本語教師の方に入ってくるのではなく、学校側が多くの取り分を奪ってしまうからです!

結局、私も企業研修もしていましたが、時給は普通の授業と変わらない1200円のままでした。学校側は、たっぷりともらっていたと思います。

経験を積めば、自分で企業に営業をして、仕事をもらうことも可能でしょう。今までしてきた企業研修をパワーポイントかなんかでまとめて、自分の名刺を作って、直接営業をかける、なんてこともできると思います。

これもまた、人脈から回ってくることも多いです。他の先生方から、今時間なくなっちゃったから、次教えてくれない?なんて話が舞い込んでくることもあります。

回ってきたら、ラッキーと思って受けてみるといいと思います。時給は会社にもよりますが、日本語学校での時給にくらべて、かなりいいはずです。

番外編:ボランティアをしているつもりになる

もうひとつの考え方としては、若い海外の子たちの教育のためと割り切って、もうボランティアとして働く、という方法です。

これなら、待遇やお給料に悩まされなくてもすみます。実際にこういう気持ちでお仕事をされている日本語教師の方々もいらっしゃいます。

ただそれには、他の本業や、稼いできてくれるパートナーなどが必要となってくるので、誰にでもオススメできる方法ではありませんが、

日本にいながらして、色んな国の生徒さんたちとつながりができるのも、日本語教師の醍醐味です。

だから、あえてボランティアだと思って取り組むというのも、ひとつの考え方なのかなと思います。

実際、現場には、ボランティアだと思って、好きなことをするといった意識で、働いておられる方もたくさんいらっしゃいます。

中国とかに行って、半分ボランティアでやっていた方もいらっしゃいました。

これだと、特に待遇だけにこだわることもなく、楽しい気分で働けるというメリットもあるかと思います。

私は個人的には、やっぱりこういうボランティアのような人たちに頼り切るんじゃなくて、もっと日本語教師の待遇面も改善していってもらいたいです。

これから、日本語教師が国家資格になるに伴い、もっと待遇もよくなっていくことも期待できるかと思います。

私の経験談が、質問の答えになっていると幸いです。