【常勤(専任)と非常勤の違い】何が違う?日本語教師の役職

日本語教師 専任 非常勤 違い

常勤(専任)と非常勤の違いを知りたい人向けです。

日本語学校では専任と非常勤が勤務があるらしいけど、違いがあるのかな。

日本語学校では一般的に常勤講師(専任講師)と非常勤講師の職員構成で成り立っています。

一般的な会社に例えると、会社員とアルバイト・パートの関係になりますね。

ただ、その給料や待遇には大きな違いがあるので、多くの日本語教師は常勤講師になることを目指しています。

そこで、このコラムでは日本語教師になるなら常勤講師が本当にいいのかを紹介します。

このコラムの著者
はづき

日本語教師

プロフィール

「420時間の日本語教師養成講座」を終了して、英語を話す人に教える日本語教師として働いていました。

ニュージーランドにも在住していたこともあり、日本語の楽しさ・素晴らしさを実感しました。

このサイトでは、日本語教師を目指している方向けに役立つような情報をお伝えしています。

さらに詳しいプロフィールは、コチラへ。

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目次

常勤講師の仕事内容や給与・待遇

常勤講師とは専任講師とも呼ばれ、日本語学校などの正式な職員です。

通常、非常勤講師としてある程度の経験を積んでから常勤講師になることが一般的です。

常勤講師(専任講師)の仕事内容

ただ、テスト問題の作成や生徒のケア、非常勤講師の指導など、授業以外にも作業や雑務が多くなっています

例えば、「カリキュラムの作成」「生徒募集の作業」「校内模試の作成・準備」「宿題の作成」など数多くあります。

多くの非常勤講師は専任講師を目指すことを目標にしていますが、なかは「配偶者の扶養範囲で働きたい」「自分のペースで働きたい」「授業に集中したい」といった方もいらっしゃいます。

さらに、常勤講師として経験やスキルを身につけることで、管理職になることもできます。

常勤講師(専任講師)の給与・待遇

一般的な企業の会社員と同じような扱いの月給制で、収入が安定しているのが一番の魅力です。

給与は平均して月額20万円~25万円ほど、年収にすると300万円前後が多いので、決して給与水準が高いわけでありません。

ただ、給与以外にも社会保険が完備され、交通費が補助されたりと、一般的な企業と同等の待遇を得ることができます。

非常勤講師の仕事内容や給与・待遇

非常勤講師とは、いわゆる一般企業の派遣社員扱いです

非常勤の場合は空いた時間を自由に使えるメリットもあるので、パートやアルバイト感覚で講師をされている人もいます。

非常勤講師の仕事内容

仕事は日本語学校から週に何日来て、このコマの授業をお願いします、といったように割り振られます。

ただ、非常勤なので学校によってはコマとコマの間が時間が空くことも。しかも、1日すべてのコマ数を教えられるとは限りません。

そういう意味でも、不安定と言われますし、学校経営が悪くなれば非常勤講師から辞めさせられるのも一般企業と同じです。

逆に、非常勤の場合は空いた時間を自由に使えるメリットもあるので、パートやアルバイト感覚で講師をされている人もいます。

非常勤講師の給与

非常勤講師は派遣社員の扱いといいつつも、給与体系は時給制が一般的です。時給は1コマあたり1,500円~2,500円ぐらいが普通ですね。

時給にすると高いように思われますが、必ず1日8時間の授業があるわけではなく、準備などを考えると割に合わないという意見も。

さらに、パート社員となるため、多くの場合は社会保険が完備されていない、交通費や自己負担であることも多く、あっても一部です。

常勤(専任)と非常勤はどちらがいい?

日本語教師の常勤講師と非常勤講師の違いをまとめてみました。

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常勤講師非常勤講師
勤務形態社員アルバイト・パート
給料固定給(月給)時給
社会保険制度ありなし
勤務時間定時・週5日勤務不規則
仕事内容授業以外に事務作業も多い主に授業中心
生徒との関わり各種イベントの参加など限定的

日本語教師の常勤講師と非常勤講師を比較すると、やはり「収入の安定性」と「社会保険制度の有無」に違いがあります。

そのため、多くの非常勤講師は常勤(専任)講師を目指すことを目標にしています。

ただ、なかには「配偶者の扶養範囲で働きたい」「自分のペースで働きたい」といった方もいらっしゃいます。

逆に、非常勤から常勤になって後悔されている方もいます。その主な理由は、下記の2つです。

常勤講師は授業以外の仕事も多い

非常勤講師から専任講師になった方がよくおっしゃるのは、「日本語を教えたくて教師になったのに」と意見があること。

意外と、専任になったのに、仕事がつまらなくなって辞めてしまう。。。といった話を聞きます。

ならなら、上記のように授業だけではなく、授業以外の仕事が半分以上を占めるからです。

常勤講師は中間管理職?

さらに、専任講師は中間管理職の役割もあるからというのも大きな原因のひとつ。

それは、専任が必ずしも管理職ではないのに、経営者や管理職、非常勤講師の板挟みになってしまうことです。

そうなると、非常勤講師からのクレーム対応や職場改善も仕事の中に入ってくること多いでしょう。

日本語学校といっても小規模の学校が多く、中間管理職としての役割が専任にも任され、ストレスに感じる方も多いと聞きます。

非常勤から常勤になる時の注意点

日本語教師として非常勤から常勤になる時に注意したいのが、人材が足りないから非常勤講師から専任講師にすぐになってしまうこと

自分の教えるスキルや経験を上げるのであれば、事務作業は必要ありません。

もし転職をすることを考えれば専任の仕事をした経験もありますが、専任が非常勤よりも教える技術が低いままだとそれも問題になりますね。

授業が真剣になればなるほど時間やストレスを抱えてしまうことがあるので、心の余裕がなければ常勤講師になったほうがいいとは言えません。

専任としての喜びはもちろんありますが、そういった苦労も多いことは理解しておかないといけませんね。

日本語教師になる資格の3つの取り方

実は、日本語教師として働くために資格は必要ありません。ただ、多くの求人情報では資格の取得が条件になっています。

実際に日本語を教える資格を得るためには、以下の3つの方法があります。

  1. 大学や大学院で日本語課程の修了
  2. 420時間日本語教師養成講座の修了
  3. 日本語教育能力検定試験の合格

大学や大学院で日本語課程の修了

大学や大学院で日本語教育の課程を修了する方法です。特に、告示校と呼ばれる日本語学校で日本語教師として働くには四大卒が必要です。

もし、四大卒の資格を持たれていない方や日本語を基礎から学問として学びたい方向けですね。

ただ、日本語教師として日本語課程を修了していることは大きな強みになります。時間に余裕があれば、大学や大学院で学ぶことも検討してみましょう。

420時間日本語教師養成講座の修了

四大卒あれば、420時間の日本語教師養成講座を修了するのが王道です。模擬授業もたくさんあるので、教育経験がない方でも実践を積むことができます。

ただ、費用が受講料として約50万円以上はかかる上に、最低でも6ヶ月ぐらいはかかるのが難点です。

自分にあった日本語教師養成講座を選ぶことが大切です。下記のコラムも参考にしてみてくださいね。

日本語教育能力検定試験の合格

日本語教育能力検定試験の合格は、費用が養成講座と比べると安く独学でも受験できるのが魅力です。

ただ、合格率が約26~30%と民間レベルの試験としては難しい上に、年に1回しか受験できません。

資格の合格ために日本語教育能力検定の対策講座を受講するのも方法のひとつです。

これで日本経教師になる方法は分かった。さらに詳しく知りたいと思った方向けにこちらの資料が便利でおすすめです。

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日本語教師のよくある質問

日本語教師のよくある質問をまとめてみました。

日本語教師はいつ国家資格になる?

現在、日本語教師が国家資格になるのは令和6年度の予定で進められています。但し、条件が細かく分かれているので、内容をよく確認しましょう。

日本語教師だけで食べていけない?

日本語教師になったばかりだと、授業準備・宿題や引き継ぎなどの色々な対応などで時給にすると、かなり低くなってしまいます。

日本語教師になった後でも、日本語学校でのキャリアアップやオンラインで日本語を副業で教えることも考えておく必要がありますね。

専任講師と非常勤講師の違いまとめ

今回のコラムでは「【常勤(専任)と非常勤の違い】何が違う?日本語教師の役職」をご紹介しました。

専任と非常勤の関係は、一般企業でいう正社員と派遣社員の関係です。それだけをみると、正社員ある専任講師のほうが給料が安定するので良いイメージがあるでしょう。

ただ、日本語学校といっても規模が小さい学校も多いので、日本語を教えることよりも事務作業が増える傾向にあります。

そのため、日本語を教える喜びをモチベーションにやってきた方がギャップを覚えることも。

なお、日本語教師にこれからなろうと考えている人向けに、下記のコラムで気になる噂を取り上げています。

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