日本語教師の将来性を知りたい人向けです。
日本語教師になりたいたいけど、将来性があるのか知りたい
少子高齢化による移民や留学生、インバウンドの増加で注目されているのが、日本語教師という職業。
ただ、日本語教師は給料が安いと、食べていけないという噂も。今後、日本語教師の需要はどうなっていくのでしょうか?
そこで、このコラムでは日本語教師の将来性について紹介します。
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日本語教師
プロフィール
「420時間の日本語教師養成講座」を終了して、英語を話す人に教える日本語教師として働いていました。
ニュージーランドにも在住していたこともあり、日本語の楽しさ・素晴らしさを実感しました。
このサイトでは、日本語教師を目指している方向けに役立つような情報をお伝えしています。
さらに詳しいプロフィールは、コチラへ。
日本語教育における日本語教師の将来性
まずは、日本語教育の現状と将来性をお伝えします。
技能実習生の増加
日本語教育振興協会の2019年度調査によると、国別の学習で中国人とベトナムで約7割を占めると言われています。
もちろん、すべての方が技能実習生というわけでありませんが、今後、他のアジア圏からの日本語の学習希望者が増えるのは間違いないとされています。
特に、フィリピンやインドネシア(数%ほど)などは学習者が少ないですが、学習希望者がこれから増える可能性は高いといえます。
日本語学習者の増加
海外では日本のアニメや映画が人気になっていて、日本語を学びたいということが海外生活をしてみて分かりました。
あとは日本語学校に来ていた外国人の生徒さん達も、アニメや伝統文化に夢中!という人たちばかりでした。
その熱力はすごく、わざわざ趣味が高じて日本に日本語を学びに来るくらいですから、それこそお土産の量も半端なかったです。まさに爆買い。
日本語は単一の国でしか利用できないのに、それでも学びたいという方が多いのは魅力があると言えるでしょう。
さらに、近年は海外移住などで若くして外国に渡航して、日本国籍を持つ子ども増えてきました。そういった方にも日本語を教える機会が増えてきています。
外国籍社員の増加
最近はグローバル化で企業のなかで外国籍の社員を占める割合が増えてきました。
そうなると、日本人と外国籍社員とのコミューニケーションが必要なり、企業で日本語学習を支援する取り組みがされています。
インハウス日本語教師という新たな働き方も注目を集めています。
そのような場合に日本語教師が授業を受け持つことが増え、授業単価も高めなので収入が安定しやすくなります。
日本語教師の将来性としては、そもそも少子高齢化は間違いないので、いずれ移民に頼らざるを得なく、日本語教育ニーズは将来的に爆発的に増える可能性もあるとも言えます。
じゃあ、日本語教師の将来性についてもっと知りたい!と思う方は、ヒューマンアカデミーの資料が図解入りで分かりやすくなっています。
インバウンド向け日本語教師
現在はこういう職種があるわけではありませんが、大きな可能性を秘めています。
というのも、日本人の海外旅行ってそんなに長くありませんが、訪日外国人は2〜3週間とゆっくり回るケースも少なくありません。
そしてなんといっても、日本という国は島国なのもあってか英語が通じにくい国で、旅行するのにも便利とは言いかねます。
そこで、訪日外国人に最低限の旅行用語を教える講座を受け持つ、というビジネスモデルです。
英語や中国語が得意で、ガイドもできるなんて人には大きなアドバンテージがあります。
SNSの時代ですから、口コミで次々にお客さん(生徒さん)を獲得して、いつもフレッシュな気分で日本旅行者のお手伝いをする、なんてサービスを立ち上げるのもいいと思います。
きっとこれから日本語ガイドのようにメジャーになってくると思うので、差別化や権威性を持たせるためにも、日本語教師の資格というのは役立てることが予想できます。
日本語業界における日本語教師の課題
では、日本語教師としての課題には何があるのでしょうか。ポイントは、下記のとおりです。
- 常勤の日本語教師は全体の約6割
- 平均収入は200万~400万円
- 日本語教師は民間資格
常勤の日本語教師は全体の約6割
実は、日本語教師が常勤で働いているのは全体の約6割です。残りは、主に非常勤などになります。
そのため、必ずしも安定した収入が得られない方も多いのが実情です。
平均収入は200万~400万円
日本語教師の平均年収は一般的な企業と比べても決して高いとは言えません。そのため、若い人が苦労するのでやめたほうがいいという話もあります。
これだけ需要があるとされているのであれば、もっと年収が上がってもよさそうなのですが、色々な理由からそうはなっていません。日本語教育としても大きな問題点です。
日本語教師は民間資格
日本語教師は現在のところ民間資格ですし、特に就職には資格は必ず必要なものではありません。
そのため、誰にでもなれるチャンスがある一方、教師の質が求められているいます。
国としても国家資格をしなければいけない段階にきているのは間違いなく、日本語教師の国家資格化は施策の一環だと考えられています。
結局、日本語教師を目指してもいい?
実は、日本語教師業界は課題を抱えつつも、国家資格化などの国の後押しや移民の増加、海外での日本語学習のニーズを考えると将来性はあるといえます。
ただ、介護業界と同様に需要が多いとしても給与や待遇が良いとは決して言えないですよね。
日本語教師として何をやりたいのかを漠然と思うのではなく、突き詰めて考えるべきです。
オワコン、などと言われつつも、どの業界にもキチンと生き残っている人というのはいます。
特にこれからは、日本語学校で教えるのではなく、個人教授をするという方法がオススメです。FACEBOOKやインスタグラム、Twitterなどで集客をし、オンラインで教えるといった方法です。
これだと、時給3800円なんて方もいらっしゃいます。
あとは、外資系企業の日本在住外国人向けの、オンライン教師なども時給が高いです。英語の要件などはありますが、一時間5000円というところもあります。
漠然と日本語教師で雇われればいいなというのではなく、どんな授業をして、どんな人たちの手助けをしたいのを明確にして動いていけば、きっとやりがいのある仕事となるに違いありません。
これで日本語教師に将来性があるのは分かったかと思います。では、どのようにして日本語教師になればいいかを次にお伝えします。
日本語教師になる資格の3つの取り方
実は、日本語教師として働くために資格は必要ありません。ただ、多くの求人情報では資格の取得が条件になっています。
実際に日本語を教える資格を得るためには、以下の3つの方法があります。
- 大学や大学院で日本語課程の修了
- 420時間日本語教師養成講座の修了
- 日本語教育能力検定試験の合格
大学や大学院で日本語課程の修了
大学や大学院で日本語教育の課程を修了する方法です。特に、告示校と呼ばれる日本語学校で日本語教師として働くには四大卒が必要です。
もし、四大卒の資格を持たれていない方や日本語を基礎から学問として学びたい方向けですね。
ただ、日本語教師として日本語課程を修了していることは大きな強みになります。時間に余裕があれば、大学や大学院で学ぶことも検討してみましょう。
420時間日本語教師養成講座の修了
四大卒あれば、420時間の日本語教師養成講座を修了するのが王道です。模擬授業もたくさんあるので、教育経験がない方でも実践を積むことができます。
ただ、費用が受講料として約50万円以上はかかる上に、最低でも6ヶ月ぐらいはかかるのが難点です。
自分にあった日本語教師養成講座を選ぶことが大切です。下記のコラムも参考にしてみてくださいね。
日本語教育能力検定試験の合格
日本語教育能力検定試験の合格は、費用が養成講座と比べると安く独学でも受験できるのが魅力です。
ただ、合格率が約26~30%と民間レベルの試験としては難しい上に、年に1回しか受験できません。
資格の合格ために日本語教育能力検定の対策講座を受講するのも方法のひとつです。
これで日本経教師になる方法は分かった。さらに詳しく知りたいと思った方向けにこちらの資料が便利でおすすめです。
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日本語教師のよくある質問
日本語教師のよくある質問をまとめてみました。
日本語教師はいつ国家資格になる?
現在、日本語教師が国家資格になるのは令和6年度の予定で進められています。但し、条件が細かく分かれているので、内容をよく確認しましょう。
日本語教師だけで食べていけない?
日本語教師になったばかりだと、授業準備・宿題や引き継ぎなどの色々な対応などで時給にすると、かなり低くなってしまいます。
日本語教師になった後でも、日本語学校でのキャリアアップやオンラインで日本語を副業で教えることも考えておく必要がありますね。
日本語教育業界の課題と将来性まとめ
今回のコラムでは「【日本語教師の将来性】需要は続く?日本語教育の現状と未来」を紹介しました。
最近の世界情勢を考えても、日本への来る留学生が減少していることもあり、残念ながら日本語学校では休講や倒産も顕著に表れるようになりました。
しかも、日本語教師は給料が労働時間の割に給料が上がらない、というイメージもあり、これから日本語教師になろうとする人は悩ましいかもしれません。
ただ、確実に日本は少子高齢化が進むのは間違いはないので移民に頼る日が近づいています。現に、少しずつですが技能者が来日して生活しやすいようになっています。
その流れもあって、現在は日本語教師の国家資格化の議論が盛んに取りざたされています。
そういった意味でも少しでも給料や待遇の改善と世間への日本語教師への認知度が高まることを期待しています。