今日は、ハローワークの職業訓練で日本語教師養成講座を受講できるお話をしたいと思います。
こんにちは、元日本語教師のかぴらぶです。
失業した人を対象とするハローワークの職業訓練コースには、日本語教師を目指すためのコースも用意されていることがあります。
これから日本語教師になろうとする場合、多くの人は「日本語教師養成420時間講座を修了すること」か「日本語教育検定試験への合格」を目指すと思います。
この2つの方法は、多くの認定日本語学校や海外の日本語教師における、講師の採用条件になっています。
どちらの方法を選択するにしても、民間の日本語教師養成スクールや通信でで開講されている講座には高額の費用がかかります。
たいていの420時間の日本語教師養成講座は60〜70万円前後であり、通信の日本語教育能力検定試験対策講座でも10万円が相場です。
一方職業訓練コースの日本語教師養成講座は、教材代のみでの受講が可能となっているため、民間のスクールよりもかなり安い値段で受けることができます。
この職業訓練コースを最後まで受講して修了証をもらえば、一般のスクールに通ったり通信で勉強したのと同様に、立派な資格として履歴書などに書くこともできます。また、認定された日本語学校の採用の条件としても認めてもらえることが多いようです。
「求職者支援制度」とは?
「求職者支援制度」とは、雇用保険を受給できない求職者の方が、職業訓練によるスキルアップをすることによって早く就職を目指すための制度です。
ハローワークの職業訓練で日本語教師養成講座を受講するには?
ハローワークの職業訓練コースで、日本語教師養成講座を受講するには条件があります。
細かい条件まで満たしているかどうかは個人や地方によってだいぶ異なりますので、ハローワークの窓口できちんと確認されることをオススメします。
職業訓練ですので、申込時に無職である必要があります。なので、働きながら日本語教師の勉強をしたいという方には向いていません。
また申込をすれば誰でも受講できるのではなく、いくつかの選考を通過した申込者のみ養成講座を受講することができるようです。
そしてハローワーク側は「訓練後にその職種で働くことができる」「就業の意思がある」という点も受講の条件としてチェックしているので、相談の際にはその点確認しておきましょう。
自分がこの条件を満たすかもしれないという場合には、自分の住んでいる管轄のハローワークに相談してみましょう。受講に必要な詳細条件などを確認してもらえたり、個別の状況を踏まえたアドバイスをもらえたりすると思います。
メリットとデメリット
メリット
ハローワークによる職業訓練で日本語教師養成講座を受講する場合のメリットは、なんといっても受講費用がほぼ無料であることかと思います。
またこれは失業中にありがちな問題なのですが、生活のリズムが崩れてくるということがあると思います。それが職業訓練を受けると自然と規則正しい生活リズムを保つことができるようになるのです。
職業訓練は平日の日中がメインです。受講期間中は生活のリズムをある程度一定の時間で保つこともできるのも受講するメリットの1つになると思います。
デメリット
デメリットとしては、「時間の制約がある」のと「必ず受講できるとは限らない」 ということが挙げられると思います。
時間の成約がある
職業訓練では時間の制約があります。
基本的には全ての講義への出席が必須となってきますので、「この日は用事があるから休みたい」というわけにはいきません。
欠席が絶対にダメという訳ではありませんが、欠席にはそれ相応の理由とその証明書などの提出が義務付けられているようです。
また遅刻・早退・欠席の状況についても厳しく管理されてしまいます。
職業訓練は無料でできる反面、受講できたとしても色んな不自由さを感じることがあると思います。失業者でないと受けられないので、受講期間中の生活費の貯金などが必須というのもデメリットです。
そういった意味では、振替や補講が可能な一般のスクールで受講した場合と比べてデメリットとなってくると思います。
必ず受講できるとは限らないし、そもそも開講していないこともある
一般のスクールで受講を申込む場合は、基本的に空きがあれば間違いなく受講できますが、お住まいの地域のハローワークで日本語教師養成講座は募集していないという事も充分にありえます。地方ならなおさらです。
募集があっても職業訓練の場合は選考に受からないと受講できません。選考に落選した場合には、次回受講できるまでに失業手当の給付期限が過ぎててしまうなどといった状況になる可能性もあります。気をつけてください。
私はこの職業訓練の日本語教師養成講座は、みなさんやはり失業中なので、結構暗い雰囲気というか必死な感じで受講されているのかなぁとおもっていたのですが、
この職業訓練の講師をした先生に伺ったところ、
「みなさんとても元気で、やる気のある方ばかり」だってということです。
やる気も高いクラスとなれば、なかなか楽しそうですよね。
もし職業訓練に的をしぼるなら、事前の準備やリサーチがかなり必要となってきます。
計画的にすすめていきましょう!