【ベトナムで日本語教師】仕事の見つけ方は?聞いてみた!

日本語教師 ベトナム

海外で日本語教師として働けるかを知りたい人向けです。

今回は、特別にベトナムで日本語学校で日本語教師をされていた先生へのインタビューをお届けしたいと思います。

インタビューさせていただいた先生は、大学の副専攻で日本語教育の過程を修了され、縁があってベトナムで日本語教師をすることになりました。

どのようにしてベトナムで日本語教師の仕事を見つけたのでしょうか?

では、ベトナムで働くことができた経緯や授業内容、給料について根ほり葉ほり聞いてきました。

そこで、今回は「【ベトナムで日本語教師】仕事の見つけ方は?聞いてみた!」をご紹介します。

このコラムの著者
はづき

日本語教師

プロフィール

「420時間の日本語教師養成講座」を終了して、英語を話す人に教える日本語教師として働いていました。

ニュージーランドにも在住していたこともあり、日本語の楽しさ・素晴らしさを実感しました。

このサイトでは、日本語教師を目指している方向けに役立つような情報をお伝えしています。

さらに詳しいプロフィールは、コチラへ。

目次

なぜベトナムで日本語教師をされたのですか?

S先生
都内の日本語学校に勤めながら、いつか海外で働きたいと思っていました。ただ、日本語教師の求人サイトで探してみましたが、雇用側の担当が日本人ではない場合や渡航して働いてイメージと違うことも多いと聞きました。
S先生
できれば信頼できる人の紹介で海外の仕事を探すことに決めたので、インスタグラムで「#日本語教師」と検索し、海外で働いている教師を探してコンタクトを取りました。それがベトナムだったんです。
はづき
インスタグラムやTwitterから実際に相談してみるという方法もあるんですね。
S先生
はい。、ベトナムで働く日本語教師にメッセージを送り、その方が働いている留学会社や待遇面、業務内容について聞き、紹介してもらう流れとなりました。
S先生
ベトナムに行ったことはなかったのですが、治安がよく、暖かい国だとわかったので、渡航を決意しました。
はづき
知らない国で働くのは不安があるので、インスタグラムやTwitterで現地の先生から情報を聞いておくのもいいですね。
S先生
ただ、ベトナムの労働ビザに関しては「4年制大学で日本語教育の学位を取得しており、3年以上日本語教師を経験している」という条件があるそうです。
はづき
海外では労働ビザの取得をどうするかが重要ですね。

日本語教師の仕事は口コミや紹介で決まることが多いので、人脈づくりなどもスキルの一つかもしれません。

ベトナムでの授業はどうでしたか?

S先生
日本の日本語学校と同じで、午前から午後まで授業があり、1コマ50分です。1日に4コマほど担当していました。
S先生
ただ、普通の日本語学校と違って、ベトナムの留学会社には留学センターと呼ばれるものがついています。どちらがというと留学が決まっている学生が学ぶ場所というイメージです。
はづき
ベトナムの学校によるかもしれませんが、日本とほぼ同じですね。どのような授業をされたんですか?
S先生
教科書は「みんなの日本語」を使った基本的な授業のみで、日本人教師は会話部分を担当していました。
S先生
その会社で働いていた日本人教師は5人で、あとは現地の人が多かったです。現地の人も日本語が得意な人ばかりではないので、コミュニケーションをとるのに苦労しました。
S先生
その他にも設備はプロジェクターがなく、パワーポイントも使えずにプリントなども気軽に印刷できなかったです。基本は教科書とノートで授業するスタイルですね。
はづき
現地でコピーが使いずらいのは少し授業がやりにくいですね。

授業スタイルは日本とほぼ同じですが、コピーなどが使いずらいなど、現地の設備は気にしていた方がいいですね。

ベトナムでの給与や待遇はどうでしたか?

S先生
私の会社では月給制で約1,000USD(約11万円)でした。非常勤という概念がないので、全員月給制の正社員扱いでした。日本人教師は5名ほどで、残りは現地の人が担当してました。
はづき
日本のように非常勤という考えがないんですね。待遇はどうでしたか?
S先生
渡航費として、最初の渡航時と、その後は1年ごとに支給があります。
S先生
そのほかに、寮が提供されるため、家賃・光熱費・水道代・インターネット代は無料。ベトナムでの生活費は月3万円ほどなので貯金もできました。
はづき
渡航費が支給されるのは嬉しいですね。海外で生活するのに心配はなかったですか?
S先生
携帯電話の契約や渡航直後の買い出しなどは全て会社の人が面倒見てくれたので安心できました。
はづき
初めての国なら事情が分からないので現地のサポートが受けられるのかは大切ですよね。

海外で日本語教師として働く場合は、現地への渡航費の支給や一時帰国についても確認するべきですね。

ベトナムで働く場合の注意点はありますか?

S先生
ベトナムには昼寝の文化があり、昼休みは皆会社で寝てます(笑)。会社によると思いますが、社員同士の飲み会や遊びは多いので、慣れる必要はありますね。
はづき
昼寝ですか。日本の企業でも取り入れられていますが、良い風習ですね。ベトナムの人の性格はどうですか?
S先生
ベトナム人は時間にルーズな人が多く、良くも悪くも、定時などはあってないようなもです。残業や休日出勤も頻繁にあるが、ベトナム人は仕事好きな人が多く、文句を言わずに出社するようです。ただ、謙虚だがプライドが高い人も多いので、そこは気を付けることもありますね。
S先生
現地でのコミュニケーションは英語ではなく、ベトナム語なので外国語を学びたい人にはおすすめですが、英語を勉強した人には不向きかもしれませんね。
はづき
現地の言語を学習できるのは魅力ですが、それを楽しめないと苦労しそうですね。
S先生
あとは、設備が日本のように整っていないので、教材が不足したりしています。特に日本の教科書は高く、コピーしたものを使っている場合もありますね。
S先生
日本のように電子機器も揃っていなかったり、エアコンが壊れて汗だくで授業することもありました。東南アジアや東アジアではよくあることみたいです。
はづき
職場の設備なども確認しておくべきですね。

海外では日本人との性格や風習の違いから、イライラしてストレスになることも。分かっていても難しいですが、現地の人の考え方を受け入れる心構えが大切です。

日本語教師になる資格を取得するには?

実は、日本語教師として働くために資格は必要ありません。ただ、多くの求人情報では資格の取得が条件になっています。

実際に日本語を教える資格を得るためには、以下の3つの方法があります。

  1. 大学や大学院で日本語課程の修了
  2. 420時間日本語教師養成講座の修了
  3. 日本語教育能力検定試験の合格

1.大学や大学院で日本語課程の修了

大学や大学院で日本語教育の課程を修了する方法です。特に、公示校と呼ばれる日本語学校で日本語教師として働くには四大卒が必要です。

もし、四大卒の資格を持たれていない方や日本語を基礎から学問として学びたい方向けですね。

ただ、40代から大学や大学院に入りなおすのは簡単ではないかもしれません。

2.日本語教師養成講座を修了

四大卒あれば、420時間の日本語教師養成講座を修了するのが王道です。模擬授業もたくさんあるので、教育経験がない方でも実践を積むことができます。

ただ、費用が受講料として約50万円以上はかかる上に、最低でも6ヶ月ぐらいはかかるのが難点です。

なお、どの講座がいいかは、別コラムのおすすめの費用の安い日本語教師養成講座も参考にしてください。

3.日本語教育能力検定試験の合格

日本語教育能力検定試験の合格は、費用が養成講座と比べると安く、独学でも受験できるのが魅力です。

ただ、合格率が約26~30%と民間レベルの試験としては難しい上に、年に1回しか受験できません。

なお、どの講座がいいかは、別コラムのおすすめの日本語能力検定試験の対策講座をどうぞ。

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ベトナムの日本語教師にインタビューまとめ

今回のコラムでは「【ベトナムで日本語教師】仕事の見つけ方は?聞いてみた!」をご紹介しました。

先生はベトナムで日本語教師を1年ほどされていた経験があり、インスタグラムから現地の日本語教師に連絡を取って仕事を見つけられました。

一般的には日本語教師の求人サイトから応募するのが多いと思いますが、現地の情報を知るのにはインスタグラムやTwitterを上手に活用するのも方法の一つですね。

最後に、「ある程度割り切ってなんでも受け入れる精神が必要」ともおっしゃっていました。間違いないですね。

韓国での仕事について知りたい方は、下記もご覧ください。

中国での仕事は、下記もどうぞ。

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